【Instagram】数字と傾向と対策
今やどこに行ってもInstagramが話題の中心ですね。
企業もInstagramとどう連携するのかについて多くの時間やコストを割いているようです。
今回はInstagramについて考察してみました。
1.Instagramのユーザー数
Instagramのユーザー数は、2010年のサービス開始時点では100万人、創業から約1年後の2011年に1,000万人、Facebook傘下になった2013年には1億人を突破しました。
2016年12月には6億人を突破し、今や向かうところ敵なし状態です。
そこからわずか4カ月後の2017年4月に7億人を突破したというニュースが報じられました。さらに5カ月後の2017年9月には8億人を突破ということで、無双モードに突入しています。
日本国内のInstagramユーザー数と推移では、国内MAUは2015年で810万でしたが、2017年では2000万人を突破しています。
国民の6人に1人がInstagramを利用しているという計算です。
ニールセンデジタルの国内調査によると、日本国内の各SNSアプリ利用者数と増加率において、Instagramの増加率は他を引き離す上昇率を示しており、近い将来ではInstagramの利用者数が国内SNSにおいてのNo.1を勝ち取るのは容易に想像できます。
2016年8月 2017年8月 増加率
Twitter 2236万人 2656万人 +19%
Facebook 2105万人 2252万人 +7%
Instagram 1194万人 1706万人 +43%
特に女性の伸びが顕著で、かつ男女ともに29歳以下の利用が非常に高い伸びを示しています。
しかし、一方40代以上の伸びも大きく、こと50代以上の利用では、女性は約2倍にまで成長しています。
これはTwitterやFacebookとくらべて、日常の投稿がしやすいことや、情報を取得しやすいUIであること、いいね!やフォローが増えていく楽しみ(承認欲求)を満たすためのUXが充実していることなどが入り込みやすさにもつながっているものと推察されます。
総務省のデータから考察してみると、Instagramの月間利用者数は2016年12月の時点で約1,600万人です。2017年では2,000万人を超えました。
10~30代以下の利用で全体の約半数強です。
若年層にとっては爆発的に受け入れられるサービスであるということがわかります。
2.Instagramのユーザーの傾向
Instagramでは写真や動画をアップすることで承認欲求を満たしていく作りになっていますが、スマートフォンが高性能化していることや、回線環境が劇的に進化していることもあり、実に様々な投稿が掲載されています。
さらに、Instagramユーザーの4人に1人の割合で一眼レフなどの専用カメラを持っているという調査結果も出ています。
一方、スマホユーザーであっても、写真加工ソフトなどの充実もあって、一眼レフ以上の素晴らしい出来栄えの写真や動画を掲載するユーザーも増えてきています。
これらは全て、人よりも良い写真や動画を掲載して、たくさんのイイね!やフォロワーを集めようという承認欲求の象徴であり、「インスタ映え」なるワードが流行語にノミネートされることからも、一時代を築いていることが伺い知れます。
しかし、インスタ映えを意識するあまり、ついつい身勝手な行動を起こしてしまうユーザーも多いようです。
一時期YouTubeでも問題になりましたが、他人の迷惑を顧みずに、公共の場で周囲の迷惑を無視する撮影を行うユーザーが現れるなど、一部問題にもなってきています。
さらに、Instagramで人気のユーザーに対して、企業が広告価値を見出して、広告配信をしてもらおうという動きも活発化してきています。インフルエンサーマーケティングという宣伝活動です。
インフルエンサーと呼ばれる人たちで、数万~数十万人のフォロワーを従えているのが特徴です。
その一言が大きく影響を与えることから、インフルエンス(=Influence=影響、影響力)させる人ということで名付けられています。
企業も積極的にInstagramを活用する流れを作ってきており、新たな広告の場としても注目されてきています。
ユーザーの中にはインフルエンサーになって有名になることや、収益化を図ろうとする人も増えてきており、専門の塾やセミナーがあちこちで開催されるなど、周りを取り囲むビジネススタイルにも影響を与え始めています。
3.企業のInstagram活用について
Instagramは基本的に無料のサービスです。
主な収益源は広告収益になりますが、日本国内でも企業の利用が増えてきていることもあり、大きな収益を築いている模様です。
また先に触れたように、インフルエンサーを通じた企業プロモーションにも活用されていることから、企業はInstagramへの直接的な広告投資のみならず、間接的な広告費投下も行ってきています。
Instagramでの企業アカウントも劇的に増加しており、特に若い女性層では多くの企業アカウントをフォローしているようです。
実際に、Instagramの投稿を見て購入した、と答えるユーザーが増えてきているという調査データも上がっていますが、マーケティングツールとしての効果も高いことがわかります。
さらに採用活動にInstagramを活用する企業も増えてきております。
過去にはFacebookでの採用活動などが話題になりましたが、同じようなプラットフォームとしてInstagramを活用していこうという流れができ始めているようです。
もちろんInstagramをそのまま活用するだけではなく、その情報を上手く取り込んで活用しようという企業も増えてきています。
またInstagramでは実現できていない部分を補完するサービスを提供することで、収益化を図ろうとする企業も登場し始めました。
いずれにしても、Instagramが無視できないほどの影響力を持つことになったため、どうしたらInstagramを活用できるのか、その先のユーザーにリーチできるのか、と考える企業が増えてきたわけです。
4. まとめ
日常の投稿ツールとして、コミュニケーションツールとして、情報収集のツールとして、様々な利用方法が出来るInstagram。
それを取り巻く企業や社会の環境変化。
こうした流れは、大きなサービスが登場するごとに話題になります。
YoutubeもTwitterも同じ変遷をたどりました。
過去にはブログも同様でした。
今後さらに様々なサービスの投入を図ろうとしているInstagramですが、これ以上便利になり、出来ることが増えていくことで、果たしてどのように成長していくのか注目です。