シンギュラリティ

【注目バズワードシリーズ⑩】シンギュラリティ

 

今回は「シンギュラリティ(Singularity=技術的特異点)」についてご紹介します。

 

■2045年問題を知っていますか?

2010年代の後半に差し掛かり、ディープラーニングの産業応用に発展し始めてからというもの、AIも大きく進化し始めていますね。

2005年にアメリカのAI学者であるレイ・カーツワイルが自身の著作において、2045年に「技術的特異点」と呼ばれる現象起きることを予言しました。

 

これは優れた人工知能が想像された後に、さらに優れた人工知能を創造していき、それがいずれ人類が想像もつかない超越した知性が誕生するという仮説であり、「技術的特異点」と呼ばれるものだという内容でした。

つまり、2045年に人類を超越する人工知能が誕生するという仮説を立てたわけです。

 

 

■エクスポネンシャル

 

指数関数と呼ばれるもので、成長曲線がある一定のタイミングを機に、一気に急カーブを描いて成長する曲線(下図)のようなものを指します。

 

 

経済社会においては、テスラやUberやAirBnBのように「短期間で飛躍的な成長を遂げた企業」を形容するときなどに頻繁に使われるようになりました。

このような成長をAI技術も遂げるであろうという事をレイ・カーツワイルは著書において発しているのです。

 

 

■シンギュラリティとは

 

レイ・カーツワイルが著書に書いた「収穫加速の法則」という法則があります。

これはあるイノベーションが別のイノベーションと結びつくと、新たなイノベーションを起こすスピードが加速し、科学技術は線形ではなく、指数関数的に進歩するという法則です。

これが前述の「エクスポネンシャル」ですね。

 

ビッグデータ、人工知能、ナノテクノロジー、ロボティクスなど指数関数的に発展する先端テクノロジーを活用することで、既存産業におけるイノベーション速度を加速させ、これまでは難しいと考えられていた地球規模の課題を解決することが可能になるということですが、そのスピードは倍々の速度で実現していくというものです。

 

これらの技術が倍々に進化を続けた結果、その技術そのものが自らより優れた技術を生み出していくポイントが訪れるわけですが、そのポイントこそが「シンギュラリティ=技術的特異点」というものなのです。

 

 

 

■シンギュラリティによる変化とは何か

 

レイ・カーツワイルですら答えは分からないと言っています。

ただし、おそらくは人類の在り方そのものを根底から覆すレベルに到達するであろうということを述べています。

 

人類は長い歴史をたどり現在の文明を築いてきましたが、その人類が生み出す技術が人類そのものを凌駕していく、考えただけでも恐ろしい時代が訪れようとしているわけです。

 

 

■現時点で想定(想像?)されるシンギュラリティの恩恵とは?

 

現時点では様々な恩恵をもたらすであろうと言われているシンギュラリティ。

もちろん良いことばかりでは無いので、恩恵だけではないのですが。

その中でも特に注目されているのが医療分野での恩恵です。

シンギュラリティにより、人類は死から免れる、という考えがあります。

 

医療の大幅な進化、未病措置による病からの脱却などが実現し、人類は死ななくなる、もしくは死ににくくなるのではと考えられています。

また現在は人間が行っている仕事の多くが人工知能に置き換わることで、大きな失業が生まれるであろうという予測も立てられています。

 

その代わりに、人類は人として生活するための本来の姿に帰り、創造性を膨らませて幸せな生活を営むことが出来るようになると唱える人もいます。

いずれにしても人類の生活に大きな影響を与えることは間違いなく、これらを悪用することなく社会のために利用されることを願うばかりですね。

 

 

 

■意図しない未来

 

AIの進化によるシンギュラリティ=AIが人類を超える時。

これにより意図しない未来が訪れる可能性もあります。

 

最悪のシナリオとしては、映画にもよく見られる「AIが人類を滅ぼす」ということですね。

あり得ない話ではないので恐ろしい話ですが、それ以前に人類の尊厳を脅かすのではないか?と言われています。

 

世の中の産業がAIに置き換わっていく中で、人類の存在価値とは何か、AIと比べて人類はどうなのであろうか、などの問題です。

 

さらにAIには心が存在するだろうか?などといった議論も交わされています。

人類がAIの制御をできなくなった時、AIは自身で考えたことを実行するわけで、それがAIが心を持ったことになるのか、人類の脅威になるのか、そういう議論があるということです。

 

また軍事技術に応用されたり、テロに悪用されるなどの危惧も付きまといます。

全てにおいて、人類が生み出す技術ですが、それを良い方向に利用するのも、悪い方向へ利用するのも人類なのです。

 

意図しない未来は、シンギュラリティ以前に、人類の目指すべき方向性によって既に決まっているのかもしれませんね。

 

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